本来の健康とは!
本当の健康とはどういうことをいうのでしょうか?例えば病院にかかっていない、薬を飲んでいない、体の痛みやシビレ、不快感も無く、食事も美味しく、ぐっすり眠れる心のハレバレとした状態ではないでしょうか。では、現実の世界はどうなっているでしょうか?
中年を過ぎると多くの人が病院にかかり薬を飲んでいるのではないでしょうか。そのほとんどが生活習慣病という高血圧や糖尿病、高脂血症、痛風などです。定期的な健康診断で引っ掛かり医者のいうとおりに病名を付けられ自動的に薬を飲んでいるのが現実です。
それでは、これらの病気は本当に薬を服用することがベストな選択なのでしょうか?よく考えてみてください。元の原因は生活習慣の乱れにあります。食べ過ぎ、運動不足、睡眠不足、食品添加物、農薬や合成洗剤などの経皮毒の摂取によって起こっていると言われています。
だから、本当に健康になりたかったらこれらの原因を改善することが本来の治療なのです。しかし、それを実現するのはなかなか大変なことです。それで、よりベターな選択として薬に頼ることでなんとか健康に近い状態が保てていると思っているのではないでしょうか。しかし、これはとんでもない勘違いと私は思っています。
「医者に殺されない47の心得」医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法・・・近藤 誠
「大往生したけりゃ医療とかかわるな」・・・中村 仁一
上記の大変優秀なドクターである二人の著者は現代医療の実態を的確に示した素晴らしい本を出しています。その本の内容を私なりに簡単に要約すると、「薬は対症療法で原因療法ではない。
病気を治すのはほとんどが本人の自然治癒力で、薬は飲めば飲むほど薬の副作用で別の病気を作ってしまい、その症状を抑えるためにまた別の薬が増えるという悪循環になって、どんどん薬が増えてゆく薬ズケ状態です。ある意味、皆保険制度が作り出した負の部分で、健康とは程遠い不健康な体になっている。」ということです。
私の施術院でもこのように3種類以上、時には10種類以上の薬を飲んでいる方々がたくさんいます。そして、始末の悪いことに薬を飲んでいれば安心とばかりにせっせと薬を飲み続けているのが実態です。
それではこの実態を変えるにはどうすればいいのでしょうか?
まず、健康は医者に頼らず自分の意識を変えることから始めてください。そのためには、上述した本を是非とも読んでもらって、現代医療の明暗の実態を把握してください。そして、いっぺんに改善するのではなくひとつづつ変えてゆくのが成功する秘訣です。まず一つのことを変えてそれが習慣になれば次に二つ目というように実行するのです。すると、徐々に自分の体が本来の健康状態に変化してゆくのが実感できるようになってきます。
そこまでが一番苦労するところです。後は体調が良くなって行くことが楽しくなり自ら進んで改善していくようになります。「こうなればしめたものです」と言いたいのですが、ここまでは自分自身でできることで、逆に言うとこういう生活習慣は自分でしか変えることはできません。
しかし、自分ではできないもう一つの大きな問題があります。それは体の歪みです。体は、暴飲暴食や添加物、農薬、経皮毒、薬による内臓の弱りで簡単に歪みます。また、ケガや日常的な不良姿勢などでも歪みます。
これらの筋・筋膜障害がどのような問題を引き起こすかというと、体の中には血管やリンパ管、神経などがあります。これらはこの筋・筋膜の間を網の目のように全身をめぐっています。そのため、これらが異常を起こして固くなると体液循環が障害されます。これが、多くの痛みやシビレ、不快感の原因になるのです。
このように体の歪みは健康の大敵です。これは、筋骨格系に限らず内臓器官も同じく循環が悪くなり障害されます。
後は心です。これが健康問題で一番大変な問題かもしれません。心の怒りや心配ごとは、交感神経を持続的に緊張させることで内臓の体液循環を低下させて弱らせます。これでは健康にはなれません。これに対しては、「愛と感謝」の気持ちを強く持った生活を心掛けること、すなわち、人間の多くの悩みは人間関係から生じます。
それでは、これまでのことをまとめると
1)食品添加物、農薬、合成洗剤、や薬などの毒物を極力排除する。
2)小食と適度な運動を心がける。
3)体の歪みを定期的に改善させる。
4)常に「愛と感謝」の気持ちを持って生活する。
以上の4項目が健康になるための原因療法です。できるところから一つづつ実行していきましょう。
それでは具体的に各項目を詳しく掘り下げてみたいと思います。
1) 食品添加物、農薬、合成洗剤、や薬などの毒物を極力排除する。
日常生活において体に入ってくる毒物は多岐にわたりますが、コンビニに代表される食品添加物から話をしましょう。
世の中に多数存在する加工食品のほとんどに食品添加物は使われています。
「食品業界は今日も、やりたい放題」・・・小藪 浩二郎
この本の著者は、製薬会社の研究部門に勤務。14年にわたって添加物開発の最前線で研究に従事する。科学者として添加物の在り方に疑問を抱き、食品メーカーに転職。現在は「合成着色料」「合成甘味料」「合成保存料」を使わない食品会社の研究室長(顧問)のかたわら、食品系専門学校で教鞭をとる。
「放射能に汚染された食品について神経質になるのに、それ以上に危険性を持つかもしれない添加物まみれの食品を平気で食べ続けることに不安を抱かないのはなぜだろう、と。」彼の言葉に衝撃を受けたのは私だけでしょうか?
経皮毒とは、皮膚や粘膜から吸収される毒物のことです。シャンプー、リンス、ハミガキ、化粧品や毛染め剤などです。
特に最初の4品目は毎日使うものなので特に危険です。これらの中には通常、合成洗剤(合成界面活性剤)や保湿剤(プロピレングリコール)が含まれています。これが問題なのです。これらは頭皮や口腔粘膜から体内に吸収されて色々な毒物効果を発揮するのです。
「図解経皮毒」・・・山下 玲夜
この本は皮膚や粘膜から吸収される毒物を大変わかりやすく紹介している本です。本の帯には「シャンプーや化粧品、洗剤まで日用品に含まれている有害物質が、アレルギーや花粉症、気管支喘息、ガンなどを引き起こす原因だったとは!」と書かれています。
私の院でも坐骨神経痛の方と両膝痛の方がシャンプーとハミガキを天然石鹸に変えただけで改善しました。この劇的な効果は当時、私自身も大変驚かされました。いかに身近にある経皮毒が体を蝕んでいるのか思い知らされました。
2)小食と適度な運動を心がける。
多くの現代人は運動量に対して食事の取りすぎです。この食べ過ぎが体を壊す最大の原因です。ガン、心臓病、脳卒中は食べ過ぎによる生活習慣病を放置した結果であると言われています。
「無病法 極小食の威力」・・・ルイジ・コルナロ
「江戸時代の小食主義 水野南北 終身録を読み解く」・若井 朝彦
「食べない人は病気にならない」・・・山田 豊文
これらの本は小食や断食がいかに体にいいか、あらゆる病気を治す最高の薬だと言っているのです。
ルイジ・コルナロは、中世ヨーロッパ時代の人で若い時に暴飲暴食に明け暮れた結果30代で様々な成人病を患い、40代で生死の淵をさまよう。医師の忠告により極小食生活を実践し、病を克服。当時として異例の102歳の天寿をまっとうした人です。
水野 南北は、壮年に至って一念発起し人相学を極め、大家として千人を超す門人を誇り、教訓の宝庫である著作を残した江戸時代の怪人です。「なにごとも食が根本だ。その根を十分に守って慎む時は、他のことは枝葉に過ぎぬ。ただ食を慎むだけでよい。万凶万悪を遠ざけるだろう」という一文の中にある食とは粗食、小食のことです。
山田 豊文は、「北九州で起こったカネミ油症という食品公害で苦しむ患者の治療法がなかなか見つからず、模索する中、断食療法が目覚ましい効果を上げたのです。神経障害では95.6%、皮膚障害では83%という驚くべき改善率で、政府もこの効果を認め、断食療法を正式採用したのです。」と断食の効果を紹介しています。
また、小食による空腹は眠っているサーチュイン遺伝子を活性化させ、ガンの抑制、活性酸素の消去、筋力の強化、糖尿病の予防、脂肪の燃焼、老化の抑制など多くの役割が作用するといっています。そして、次に適度な運動とは何と言ってもウォーキングでしょう。歩くことは人間の基本動作です。
「あらゆる病気は歩くだけで治る!」・・・青蛛@幸利
この著者は、東京都健康長寿医療センター研究所運動化学研究室長、群馬県中之条町に住む65歳以上の全住民5000人を対象に、15年以上にわたり、身体活動の病気予防の関係についての調査を実施(中之条研究)。そこから導き出された「病気にならない歩き方の黄金律」は世界中から「奇跡の研究」「中之条の奇跡」と評価されています。
その秘密は「一日8000歩。 そのうち、早歩きを20分」です。是非とも実践していきたいと思います。
ただ、水泳や球技など好きなスポーツでも構いませんが、やり過ぎだけは気を付けましょう。やり過ぎは活性酸素を大量に発生させるので、健康によくありません。
3)体の歪みを定期的に改善させる。
体の歪みとは骨についている筋・筋膜の障害により筋肉が収縮して固くなり筋収縮の不均衡から体が歪んだ状態だといえます。そうなると体液循環を阻害して、痛みやシビレ、体調不良などの原因になるのです。この筋の緊張する原因は筋・筋膜中にあるセンサーの異常が原因です。
これらの異常は薬やマッサージでは簡単には改善できません。このセンサーの異常が約40日前後経過すると脳がこの異常状態を正常だと勘違いしてその状態を保つように働くと言われています。これが慢性化の始まりです。要は、異常を起こしたらなるべく早くに改善させるようにしなければなりません。経過が長期化すればするほど改善するのに時間がかかるということです。
体の歪みは色々な原因、たとえば、ケガや不良姿勢、運動不足、暴飲暴食、体内に取り込まれた毒、精神的なストレスなどで起こりますが、先ずは食事です。特に悪いのは食べ過ぎです。食べ過ぎると胃で消化しきれず未消化のまま腸に送られて腸を傷つけるとともに腸の中で腐敗が起こり大量のガスを発生させます。
それが臭いおならです。それは、悪玉菌によるもので腸の中で腐敗が起こる時に色々な有害物質と共に発生させるガスだから臭いのです。この有害物質が全身を廻ることで体調不良を起こします。このようにして内臓が侵され色々な病気の原因になると言われています。そして、それぞれの内臓に深く関連した筋肉が存在し、その筋肉が緊張して体を歪ませ、その結果あちこちに痛みやシビレを生むのです。
次に、ケガや不良姿勢です。まずはケガの場合、例えば交通事故で後ろから追突されてむち打ち症になった時の状態は首の前後の筋・筋膜が伸ばされて捻挫を起こしています。軽いケガなら受傷直後はアドレナリンがでてすぐには痛みを感じない時がよくあります。しかし、時間経過とともに痛みやシビレなどの症状が出てきます。それは、思っている以上に体は強い衝撃を受けているからです。
首周辺の筋肉が強く収縮することで首が回らなくなります。また、首には自律神経の大事な神経が密集しているので血圧異常やめまい、フラツキ、頭痛、体調不良などの症状が出てきます。そして、ハンドルやブレーキを踏ん張ることで首だけではなく腕や脚、腹筋、背筋の筋・筋膜も障害され、周辺の筋肉が強く緊張してきます。要は、大なり小なり全身の色々な部分が障害されているのです。
以上のことから、唯一体の歪みは自分で改善させることはできません。歪の原因である体のあちこちにあるセンサーの異常を改善させることのできる施術者に診てもらうしかありません。体の歪みは日々の生活の中から生じます。現代医療は病気の予防はできません。カイロプラクティック・整体はこの予防施術ができるのです。したがって、痛みやシビレの症状がなくても定期的に施術を受けられることをおすすめします。
4)常に「愛と感謝」の気持ちを持って生活する。
他人に対して愛と感謝の気持ちで接すれば(実践することは大変ですが!)大部分の問題は解決できるのではないかと感じています。仏教の教えに「因果応報」という言葉があります。その意味は、「自分の行動の善悪に応じてその報いが自分に返ってくる」、要するに、嫌なことは自分の行いが招いているということです。
どんな問題も他人のせいにするのではなく自分自身が原因であることを自覚すれば、他人に対してもっと優しくなれるのではないでしょうか。
以上の4項目を実践して本当の健康を手に入れましょう!